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アリスの動向

「連中、いよいよ尻尾を見せはじめたかな?」

教室の一角で、報告書を読みながら、
不敵な笑みを浮かべるのは車椅子に乗った赤毛の男。

「どういう意味だ?」

「まだ時期ではない」

烈の一言に対して、そう言い放つ赤毛。
つまりは答える気はないということだ。

「朝宮りんねは、困難を乗り越え、前を向き歩き始めた」

「どこかの外道が、荒療治を企てたお陰でな」

「あとは、キミが覚悟を決める番だ」

ニヤリと下卑た笑みを浮かべる赤毛に対し、
烈は感情を押し殺すような眼差しを向ける。

「キミは能力者であるアドバンテージの半分を、自ら封印している。
そう、吸血鬼としての力を忌み嫌ってね」

「なんのことだ?」

「キミがその力を最後に使ったのは、一体いつだい?」

赤毛の言うことは事実だった。
少なくとも、銀誓館へと入り、魔剣士の力を得てからは一度たりとも使っていない。
従属種最大のアドバンテージと言ってもいい従属再生すら、彼は拒絶しつづけている。

「俺は妹のために“普通”であることを捨てた。
だが、人であることまで、捨てた覚えはない」

「それはキミの勝手な解釈だろう?
というか、今後、連中と渡り合うために、吸血鬼の力は必要不可欠だ」

それもまた事実。
烈は、銀誓館の能力者としてのアドバンテージの一つである、
ダブルジョブシステムを自ら封じて戦い続けている。
そこに利点はまるでない。

「キミがどういうスタイルを貫こうが勝手ではあるが、
僕との契約を忘れてもらっては困るんだよ、従属種」

「当然だ。貴様のことは好きになれんが、感謝はしている。
俺は一度受けた恩義を仇で返すようなことはせん」

「ならいいけど…」

(やれやれ、困ったね。朝宮りんねのときの様に、
トラウマに揺さぶりを掛ける、なんてやり方、彼には逆効果だろうしね)

赤毛は白々しいくらいの笑みを浮かべたまま考え耽る。

(なにかこう…。
彼にとって、いいきっかけにでもなることがあればいいのだけれど…)


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朝宮 りんね

Author:朝宮 りんね
このブログは株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』のキャラクターによるブログです。

朝宮りんね(b57732)


両親を亡くし、孤児院を装った研究施設にて能力開発を受け、シルフィードの力を覚醒させた少女。
力を手に入れた彼女は、両親の仇である二刀流を追うが、実はその相手は自分の命の恩人であったことが分かる。


水岸烈(b62418)


二刀竜の名を持つ剣士。
りんねの命の恩人であるが、その為に彼女を苦しめた事実を悔やんでいる。
難病を患っている妹がいて、その治療費を肩代わりしてもらう約束で、従属種ヴァンパイアとなった。


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